なぞり書き

アマゾナイト(天河石)の物語

いわゆるパワーストーンというものに、正直なところ少々懐疑的ではあった。けれど、友人から「決断力がつくらしいよ」とアマゾナイトのピアスを贈られて、まあ、アクセサリーとして綺麗だし、と着けてみることにしたのだ。空色に白い筋が入った、爽やかなデザイン。「ホープストーン」なんていう、若干気恥ずかしい別名もあるらしい。
なぞり書き

スモーキークォーツ(煙水晶)の物語

五十代も後半になると、なぜか石に惹かれ始める。以前の私だったら「何それ、オカルト?」と一蹴していたことに、今は素直に「いいなあ」と思えるようになった。スモーキークォーツなんて、煙のような模様が入った茶色い水晶にすぎないのに、「邪気を払い、精神を安定させる」なんて言われると、急に欲しくなる。
天然石図鑑

アイオライト Iolite

アイオライトは「人生の羅針盤」とも呼ばれるパワーストーンで、進むべき道に迷った時、真実を見抜き、正しい方向へ導いてくれる力を持つと言われています。
なぞり書き

ムーンストーン(月長石)の物語

窓辺に置いた小さな石が、朝の柔らかな光を受けてほんのりと青白く輝いている。「月の雫石」と、ここのおばあさんは呼んでいた。夜の間に溜め込んだ月の優しい力を、朝になるとこうして少しずつ放つのだそうだ。見ているだけで、心がふわりと軽くなるような気がする。
なぞり書き

ブラッドストーン(血石)の物語

深緑の石に赤い斑点が浮かぶブラッドストーン。「これを持ってると元気になるんだぜ」と、友人は妙に自信ありげに言う。キリストの血が染み込んだなんて伝説があるらしいが、そんなの信じるのは小学生までだろう。でも、この友人、最近妙に元気なんだよな。
なぞり書き

ローズクォーツ(紅石英)の物語

ローズクォーツの指輪を買ったのは、彼と別れた翌日だった。「これで恋愛運が上がります」なんて、店員の軽いセールストークに乗せられたわけじゃない。ただ、あまりにもピンク色が甘ったるくて、見ているだけで気分が悪くなりそうだったから。
天然石図鑑

スフェーン Sphene

キラキラと輝く石と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、恐らくはダイヤモンドではないでしょうか。ダイヤモンドの輝きは誰もが認めるところですが、スフェーンはそれに匹敵する、あるいは凌駕するほどの輝きを秘めた宝石です。
天然石図鑑

フローライト Fluorite

「世界で最もカラフルな天然石」と聞いて、ピンと来る方は案外少ないかもしれません。ジュエリーショップを除けば、私たちが普段目にする石はグリーンフローライトと呼ばれるものがほとんどで、アロマスートンなどに使われることも多い石です。
なぞり書き

アクアマリン(藍玉)の物語

奇妙なことに、この青い石を見るたびに私は昔飼っていた金魚を思い出す。その金魚鉢の水面越しに見える景色と、このアクアマリンの光沢にはどこか通じるものがあるような気がするのだ。もちろん、それは私の勝手な思い込みであろう。しかし、この石を眺めていると、まるで時間が巻き戻され、あの穏やかな午後、金魚鉢のそばで過ごした静かなひとときに戻れるような気がしてならないのだ。
なぞり書き

オブシディアン(黒曜石)の物語

「おや、これはこれは!」 彼が差し出したのは、黒く艶やかな石ころ。掌に乗せてみると、つるりとして、妙に気持ちがいい。「お前さん、この石が何か分かるかね?」「さて、魔法の石とか?」
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