なぞり書き

羽根ペン宝石や天然石の美しさに魅せられる心は、まことに自然なことでございます。けれど、際限なく求め続けることは残念ながら叶いません。

それでも、どうしても欲しいという思いが募った時には、一つ素敵な方法がございます。それは、なぞり書きをしてみること。

簡単そうに思えるなぞり書きも、心を込めて集中しなければ、すぐに線がはみ出してしまうものです。美しく仕上げようと心を込めれば、自然と心は落ち着き、集中力は研ぎ澄まされます。

静かな心の中で、本当に大切なものの輪郭が、ゆっくりと浮かび上がってくる。そんな静寂の時間。

どうぞ、お試しください。

なぞり書き

#16 アンバー(琥珀)

陽なる太陽の輝きを宿し、陰なる大地の記憶を封じ込めし琥珀よ。数千万の星霜を経て、松柏の精が結晶となりし神秘の宝玉なり。
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#15 アメトリン(紫黄水晶)

紫と黄金の光彩をたたえし自然の奇跡アメトリン。アメジストとシトリンの二つの魂が一つに融け合いしその姿は、まさに神秘の極み。アメトリンの持つ二色の調和は、心身の均衡を象徴す。紫の静けさと黄金の活力が一つとなりし様は、人の内なる矛盾をも昇華せしむ。
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#14 アマゾナイト(天河石)

青き天河の流れを思わせる美しき色彩をまといし石、アマゾナイト。青緑色の輝きは、まるで清澄なる空と豊かな森が交わる境界を映し出すかのごとく、見る者の心を静かに揺さぶる。
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#13 アベンチュリン(砂金石)

深き森の奥底より生まれし宝石アベンチュリン。古の賢人たちの間にて霊妙なる石として伝えられし鉱物なり。その内なる雲母の粒子は、まるで微かなる希望の光を封じ込めたるがごとく、柔らかき煌めきを放つ。アベンチュレッセンスと呼ばるる光の妙は、見る者の心を魅了するなり。
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#12 アゲート(瑪瑙/めのう)

古の大地の息吹を宿りたるアゲートは、微細なる石英の結晶の集まりにして、神秘の縞模様をたたえる宝石なり。層をなす色彩は、まるで地球の悠久の歴史を語るがごとく、深遠なる美を映し出す。
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#11 アクアマリン(藍玉)

海の深き青を宿すアクアマリン。その透明なる結晶は、まさに海神の涙のごとく、清らかにして神秘的なる輝きを放つ。古より「海の宝石」と称えられたる宝玉は、永遠の若さと希望を象徴する力を宿すと伝えられたり。
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#10 アイオライト(菫青石)

深き青紫の色合いをたたえ、見る角度によりて色を移ろうアイオライト。古のバイキングは、この石を羅針盤となし、大海原を渡りゆきぬ。 スミレ色にちなみて名づけられたる石は、菫青石とも呼ばれ、その透明なる結晶の内に、青き海の深さと紫の神秘とを宿す。
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#9 アメジスト(紫水晶)

紫の深淵より生まれし宝石、アメジスト。その神秘的な輝きは、古より高貴なる者たちの心を捉えてやまず。透明なる結晶に宿りし紫の色彩は、まさに天空の神秘を映し出す鏡のごとく。
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#8 ガーネット(柘榴石)

深紅の炎のごとき輝きを放つガーネット。地の底深く生まれし鉱物にして、五千年の悠久の歴史を刻む宝石なり。その名は、ラテン語の「種子」に由来する。
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#7 ジルコン(風信子石)

地球最古の鉱物として知られるジルコン。その輝きは、太古の昔より変わることなく、時を超えて今に至る。豊かなる色彩をまとう宝石は、青き海の深さ、赤き炎の情熱、黄金の輝きを映し出す。
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