
ソーダライト:深遠なる青の魅力
ソーダライトという石をご存じでしょうか。きれいな青色の石なのですが、比較的柔らかいこともあってか、注目されることが少ないように感じます。
では「ソーダライトの青色はラピスラズリに含まれる青の鉱物のひとつ」と聞いたら、ちょっと興味がわいてきませんか?
鉱物、天然石、宝石。どれも同じ石なのに、見る角度を少しだけかえてみると、思わぬ発見があるものです。
ソーダライトの石言葉

ソーダライトの石言葉は「夢」「決断力」「目標達成」など。
「夢」は希望や可能性を、「決断力」は冷静な判断力と行動力を、「目標達成」は強い意志と前進する力を表しています。
➤ ソーダライトを使用したピアス商品はこちら
ソーダライトの効果:心と体を整える青い宝石
「真実の石」「知性の石」とも呼ばれるソーダライトは、心と体にやさしく働きかけ、私たちの毎日の生活をそっとサポートすると言われています。
- 心の平穏:不安やストレスを和らげ、心の安定をもたらす
- コミュニケーションの向上:自己表現を助け、人間関係を円滑にする
- 直感力を高める:直感を鋭くし、正しい判断へと導く
心の平穏をもたらす
ソーダライトは、まるで静かな海を眺めているかのように、心を穏やかにしてくれると言われています。日々の忙しさやストレスで疲れているときに、この石を手に取ると、不思議と心が落ち着いてくるのを感じることができるかもしれません。
コミュニケーション能力を高める
「真実の石」と言われるソーダライトは、人と接するときや、自分の心と向き合うときに、素直な気持ちでいられるようにサポートしてくれるとされています。
人と話すのが苦手な方や、自分の気持ちをうまく伝えられない方にとって、ソーダライトは心強い味方になります。
直感力と洞察力を高める
さらには「知性の石」もしくは「青い倫理の石(ブルー・ロジック・ストーン」とも呼ばれ、明晰な思考と深い洞察力を引き出す能力があるとされています。
判断が難しい問題に直面したとき、問題の本質を見抜き、正しい判断へと導いてくれるのだそうです。
ソーダライトの特性:深い青の秘密

ソーダライトの最大の特徴は、その深い青色です。白い縞模様や斑点が入ることも多く、自然が作りだした青と白のコントラストは、いつまでも眺めていられるほどに魅力的です。
化学的には、ソーダライトはナトリウムを含むアルミノケイ酸塩鉱物です。その名前の通り、ナトリウム(英語でsodium)を多く含んでいることが特徴です。
硬度はモース硬度計で5.5〜6程度で、やや柔らかい部類に入ります。そのため、ジュエリーとして使用する際は取り扱いに注意が必要です。
また、ソーダライトには面白い特性があります。紫外線を当てると、オレンジ色の蛍光を発することがあるのです。これは、ソーダライトに含まれる微量元素によるものです。
➤ ソーダライトを使用したブレスレット商品はこちら
ソーダライトの種類:青の様々な表情

ソーダライトには、いくつかの種類があります。
➤ ソーダライトを使用したネックレス商品はこちら
通常のソーダライト
最も一般的なソーダライトです。深い青色が特徴で、白い模様が入ることも多い石です。この白い部分は主にカルサイト(方解石)によるものです。
ハックマナイト
日光や紫外線にさらすと色が濃くなり、暗い所に置く(遮光する)と元の色に戻るという特殊な性質(可逆的光変色性)を持っています。この現象は「テネブレッセンス」と呼ばれ非常に珍しいものです。
➤ ハックマナイトを使用した商品はこちら
ソーダライトの歴史:発見から人気の石へ

のちの研究で、ソーダライトは紀元前2600年頃には南米のカラル文化で交易品として使用されていたとも言われていますが、鉱物として発見されたのは1806年のこと。新種の鉱物であるとして正式に発表されたのは、1811年のことでした。
そこから更に80年の時を経て1891年に、カナダのオンタリオ州で大規模な鉱床が発見されると、ソーダライトの知名度が一気に高まりました。
1901年、アメリカで開催された博覧会において、当時のウェールズ公妃(後の英国王妃)メアリー王妃にカナダ産のソーダライトが贈られました。この時、公妃がこの石に大変魅了されたことから、カナダ産ソーダライトは「プリンセス・ブルー」という愛称で親しまれるようになりました。
この出来事によってソーダライトの知名度が大きく高まり、装飾石としての価値が認められるようになったと言われています。
現在では、カナダやブラジル、アフガニスタン、アメリカなど世界各地で産出され、美しい青色の宝石として愛されています。
➤ ソーダライトを使用したリング商品はこちら
名前の由来
ソーダライトという名前は、ナトリウム(ソーダ)を多く含むことから、ギリシャ語の「塩」を意味する「ソーダ(soda)」と「石」を意味する「リトス(lithos)」に由来しています。
日本語では「方ソーダ石(ほうそーだせき)」と呼ばれます。、立方体の形に割れやすい結晶構造を持つため、「方」の字が使われています。
まとめ

名前/和名 | ソーダライト/方ソーダ石(ほうそーだせき) |
石言葉 | 夢、決断力、目標達成 |
パワーストーン | 不安解消・心の平穏 決断力・直感力の向上 コミュニケーションの向上 |
相性の良い石 | ロードナイト、オニキス、アマゾナイト |
モース硬度 | 5.5~6 |
その他 | 「真実の石」「知性の石」 |