
ソーダライト:知性と決断力の青い石
「なんだか、どこかが、ちょっとだけおしい石」
はじめてソーダライトを見た時の感想だ。
ソーダライトは基本的に透明感のない青石なので、華やかさがない。かといって、ラピスラズリのような圧倒的な鮮やかさもない。
平凡……とでも言えばいいのか。
だけど、そう、その平凡さがかえって自分にしっくりと来る時がある。地味なのに頑張ってる姿が愛おしく思える、そんな感じ。
※注意:お値打ち商品専門の筆者の独断と偏見です。宝石クラスになるとまた話が違います。
ソーダライトの石言葉

ソーダライトには、前向きな気持ちにさせてくれる石言葉がたくさんある。
- 決断力
- 行動力
- 夢を叶える
- 目標達成
- 意思力
- やり抜く力
控えめな見た目だからこそ、逆にぐっと響くものがある。
ソーダライトの効果とは?
ソーダライトの効果として言い伝えられているもの。
- 心の安定と恐怖・不安の解消
- 意志力・決断力の強化
- 邪気払い・魔除け
- 知性・冷静な判断力のサポート
- 直感力・洞察力の向上
- 自己理解・表現力の促進
色々とあるけれど、ざっくりと言うならば
持ち主の心にある恐怖心や混乱を鎮め、ぶれない強い意志をはぐくむ手助けをしてくれると言われる石。
ここで言う恐怖心や混乱というのは、今まさに目の前にある恐怖におびえているというよりは、自分自身の心が作りだしてしまった恐怖、未来への根拠のない不安におびえている状態のこと。
そういった不安を和らげることで、気持ちが落ち着いて、その結果として冷静な判断や決断力も向上する(かも)というもの。
魔除けの力に関しては、古くから伝わっているものらしい。
古代エジプトの時代には、ソーダライトはすでに悪いものから身を守る「魔除けの石」として大切にされていて、神官たちは、悪霊をはらう儀式や、お守りとしてこの石を使っていたと伝えられている。ソーダライトを粉にして魔除けの化粧や護符の模様を描くためにも使われていたとか。
こんな人におすすめ
ソーダライトの効果も踏まえて、この石がオススメの人。
✅ 達成したい夢や目標がある人
✅感情に流されず、冷静な判断力を身につけたい人
✅試験や面接で、自分の実力を100%発揮したい人
✅心のざわつきを鎮め、穏やかに過ごしたい人
✅自分の想いをしっかり伝えたい人
お手入れの基本と浄化方法
お気に入りのソーダライトを見つけたら、できるだけ長く、きれいに使いたいもの。ソーダライトは比較的デリケートな石なので、大切に扱ってあげようね。
普段のお手入れ
- 使った後は、柔らかい布で優しく拭いて、汗や皮脂などの汚れを取り除く。
- 保管する時は、他の硬い宝石やアクセサリーとぶつかって傷がつかないように、個別の袋やケースに入れるのがおすすめ。直射日光が当たる場所や、湿気の多い場所も避けて。
- 水にはあまり強くないので、汗をかいたり水に濡れてしまった時は、こまめに拭いてあげれば、きっと石が長持ち♪
パワーチャージ!浄化の方法
もうひとつのお手入れ、石の浄化。
月光浴 | ◎ | 特に満月の夜がパワーが強いと言われる。窓辺に置くだけでOK。 |
セージ | ◎ | ホワイトセージやお香の煙にくぐらせる。空間の浄化にも。 |
水晶クラスター | ◎ | 水晶のクラスター(結晶が集まったもの)やさざれ石の上に置く。 |
音 | ◎ | クリスタルチューナー(音叉)などの清らかな音を聞かせる。 |
太陽光 | △〜✕ | 長時間当てると色あせてしまう可能性。避けるのが無難。 |
流水 | ✕ | 水に弱いので、水洗いは避ける |
塩 | ✕ | 塩分にも弱いので、塩を使った浄化も避ける。 |
浄化の頻度は、石が曇って見えたり、なんとなく元気がないように感じた時や、週に1〜2回など。自分の感覚に合わせて行えばオーケー。
※ あくまで一般的な目安なので、石の状態などを見て自己判断で行ってください。
ソーダライトの基本情報&種類
基本情報
見た目と特徴
ソーダライトといえば、濃い青色が特徴の石。ラピスラズリとくらべられることが多いが、ソーダライトの方が少し黒みがかった落ち着いた青色をしている。
それでも、ラピスラズリを構成する成分の中にソーダライトが含まれるくらいだから、ソーダライトっぽいラピスラズリと、ラピスラズリっぽいソーダライトを並べたら、たぶん見わけはつかないんじゃないかと思うけど、どうかな。
私たち素人が見わけるのに一番わかりやすいポイントとしては、金色のキラキラがあるかどうかかもしれない。
ラピスラズリには金色のキラキラ(パイライト)が含まれていることが多くって、ソーダライトには基本的には入っていない。
でももちろん例外はあるよ。
この例外が天然石の奥深さでもあり、難しさでもあるよね。
ちょっと不思議な性質
ラピスラズリは粉々にしても青い顔料のままだけど、ソーダライトは粉にすると青色が消えてしまうという性質がある。
だからラピスラズリ原料の画家フェルメールが愛用した絵の具には「フェルメール・ブルー」なんておしゃれな名前が付けられているけれど、残念ながらソーダライトは絵の具にはなれなかったんだ。
項目 | 内容 |
---|---|
色 | 濃青、黒みがかった青、灰色、黄色、赤色など |
主な産地 | カナダ、ブラジル、アメリカなど |
硬度 | 5.5~6(ガラスと同じくらいか少し柔らかい) |
成分 | ナトリウムを多く含むアルミノ珪酸塩鉱物 |
個性豊かなソーダライトの仲間たち
ソーダライトには、いくつかの種類がある。
- インペリアル・ソーダライト:より深みのある、最高品質の青色を持つソーダライトのこと。まさに「皇帝(インペリアル)」の名にふさわしい美しさ。
- ハックマナイト: 硫黄を含むソーダライトの仲間で、紫外線を当てると色が変わる! しかも、すぐには元の色に戻らないという不思議な性質(テネブレッセンス効果)を持つため、コレクターに大人気。
- 蛍光するソーダライト:中には、紫外線を当てるとオレンジ色などに蛍光するものもある。ブラックライトで照らしてみると、意外な一面が見られるかも。
ソーダライトの歴史
ソーダライトと人類の付き合いは、意外と古い。
古代からのつながり
紀元前から、ラピスラズリと同じように「青い宝石」として認識され、利用されていたと考えられている。実際に、古代文明の遺跡から、ソーダライトが見つかることもあるのだとか。
古代エジプトでは、ソーダライトは邪悪なものから身を守る力があると信じられていて、魔除けやお守りとして、また宗教的な儀式などで大切に扱われていたらしい。
ソーダライトの発見
そんな古い歴史のあるソーダライトだけれども、鉱物として発見されたのは、1806年頃のグリーンランド。その後1811年に新種の鉱物として正式に発表され、1891年にカナダのオンタリオ州で良質な鉱脈が見つかったことで、より多くの人に知られるようになった。
古代エジプト時代から使われてんじゃないの?と思うかもしれないけど、それと知らずに使っていたのと、鉱物として認識されるのとでは、ちょっと意味あいが違うのかもね。
名前の由来
「ソーダライト」と聞くと、しゅわしゅわ炭酸を思い浮かべる人いない?実はあながち間違いじゃないんだ。(ただし「この青色がさわやかな炭酸をイメージさせるからかな」って考えていた人(私だ!)をのぞく)
「ソーダライト」という名前は、この石が「ナトリウム(Sodium)」をたくさん含んでいることに由来する。「ナトリウム」はドイツ語読みで、英語では「ソディウム」。そして、ナトリウムが何かとくっついた状態、つまりナトリウムを含むものを指す言葉が「ソーダ(Soda)」なんだそうだ。
それに、ギリシャ語で「石」を意味する「lithos(リトス)」をくっつけて、「ナトリウムを豊富に含む石」=「Sodalite(ソーダライト)」と名付けられたわけ。
ちなみに和名は「方ソーダ石(ほうそーだせき)」。この「方」っていうのは、結晶の形が「等軸晶系(とうじくしょうけい)」であることを示していて、簡単に言うと、サイコロみたいにどの方向から見ても同じような対称性を持つ結晶のこと。
ちょっとややこしいけど、まぁ、そういうことらしい。
まとめ
何かを成し遂げたいと強く願っていたり、不安や悩みを断ち切って前に進みたいと思っている人には、かなりいいチョイスになると思う。
青色は見ているだけで、心が穏やかになるから、カラーセラピー効果も期待できそうだ。
天然石の中ではお安い部類に入るから、気軽に手にとれるのもうれしいね。

名前/和名 | ソーダライト/方ソーダ石(ほうそーだせき) |
石言葉 | 夢、決断力、目標達成 |
パワーストーン | 夢や目標の達成をサポート 恐怖心や心の混乱を鎮める 理性的な思考と行動を促す |
相性の良い石 | ロードナイト、オニキス、アマゾナイト |
浄化方法 | 月光浴、水晶クラスター、セージ |
モース硬度 | 5.5~6 |
その他 | 「真実の石」「知性の石」 |
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